イタリア中部地震文化財修復支援募金 平成10年2月28日までの活動結果と第1回送金に関するご報告 昨年10月に発足した「イタリア中部地震文化財修復支援募金」は、おかげさまをも ちまして予想以上の反響をいただき、平成10年2月28日現在、募金者数 934件、総額 8,617,741円(および674,700リラ)を集めることができました。募金者の方々のご厚 志に深く感謝いたします。つきましては2月末日までの収支内容を下記にご報告させ ていただくとともに、送金手数料等の経費を除く現保有金額 8,476,201円のうち、第 1回目の送金として800万円を、イタリア文化財省ウンブリア・マルケ震災対策委員 会事務局の郵便振替口座(Ministero per i Beni Culturali e Ambientali - Ufficio del Commissario delegato per il terremoto Umbria-Marche: C/C Postale n. 96955000)あて、本年3月中に送金することをお知らせいたします。なお、少し でも多くの額を送金にあてたいという主旨から、郵送経費を支出して募金者の方々に 本報告書を直接お送りすることは行なわない点、どうかご了解ください。 送金にあわせて、在イタリア日本国大使館のご尽力により、来る4月6日、発起人 のひとり高階秀爾・国立西洋美術館長がローマに出張する際にイタリア文化財省政務 次官アルベルト・ラ・ヴォルペ氏と会見し、募金の経過を報告するとともに第1回送 金の目録を手渡す機会が設けられることになりました。 これまでに、地震被害の全貌も徐々に明かになってまいりました。イタリア文化財 省が発行した文化財被害状況に関する資料「震災を越えて」(Oltre il Terremoto, 1997)によれば、震災被害はウンブリア地方で都市数43、建造物/遺跡数695、復旧 費用見積り3720億リラ(約270億円)、マルケ地方で都市数72、建造物数287、復旧費 用見積り1887億リラ(約135億円)となっています。ちなみに、アッシジのサン・フ ランチェスコ聖堂のみの復旧費用見積りは200億リラ(約15億円)となっています。 本募金活動は今後も継続し、第2、第3回の送金を行なっていく予定です。今後とも 皆様のご支援を宜しくお願い申し上げます。月日がたつにつれ記憶は薄らいでいきま すが、復旧の課題は厳然として残されています。 最後になりましたが、活動を周知する上でこれまで多くのご協力をいただいた報道 関係者、出版関係者の方々、全国各地の美術館関係者の方々、各種学会や研究会、そ の他数多くの個人や団体の方々に深く感謝いたします。また事務局の運営をさまざま な面で支えてくださった学生有志の皆さん、国立西洋美術館の同僚の皆さんにこの場 をお借りして御礼申し上げます。 平成10年3月16日 イタリア中部地震文化財修復支援募金事務局 記 ■第1回収支決算報告(平成10年2月28日現在) 募金件数:934 件 収入(払込手数料を含む募金総額):¥8,617,741 (+Lit. 674,700) 支出(経費):¥141,540 経費内訳: 振替用紙印字サービス¥10,200 払込手数料(払込人負担・加入者負担ともに含む)¥67,340 郵送料等事務費 ¥40,000 切手代¥24,000 現在の保有金額総計:¥8,476,201 (+Lit. 674,700) 第1回送金予定額:¥8,000,000 *送金後の残高は平成10年3月以降の活動のため に事務局が保有します。イタリアへの送金手数料(経費扱い)および一部定期預金化 していた金額の解約時利子収入は、第2回の決算・送金時に算入いたします。 ■今後の活動予定について 本募金活動は、平成12年(西暦2000年)9月26日まで行なう予定です。また、近い うちに新たに各界の有志の方々に加わっていただき、新しい委員会組織で活動を続行 することを検討中です。 イタリア中部地震文化財修復支援募金 郵便振替口座番号:00160-6- 410855 発起人:小佐野重利(東京大学教授)/佐々木英也(東京芸術大学教授)/高階秀爾 (国立西洋美術館長)/長尾重武(武蔵野美術大学教授)/中山公男(群馬県立近代 美術館長)/西本晃二(東京大学名誉教授・前在ローマ日本文化会館長)/若桑みど り(千葉大学教授) 事務局: 越川倫明・塚田全彦(事務担当)/池田節子(経理担当)/岩瀬光一(会 計監査) 〒110 東京都台東区上野公園 7-7 国立西洋美術館内 tel. (03)3828-5131[代表] /fax (03)3828-5797********************************************************************************** 10/28/1997 イタリア中部地震文化財修復支援募金のお願い去る9月26日にイタリア中部地方で起こった地震、およびアッシージのサン・ フランチェスコ聖堂をはじめとする美術品・歴史建造物の被災については、新 聞等の報道でお聞きおよびのことかと存じます。 趣 旨 書
地震は、9月26日、夜半2時33分と午前中11時42分の2度にわたって ウンブリア地方とマルケ地方を襲 いました。きわめて著名な壁画群のあるアッシジのサン・フランチェスコ聖堂で は、天井の2箇所が崩落し(視察中の修道士2人と美術監督局職員2人が死 亡)、チマブエ作と言われる天井画が失われたほか、ジョット作とされる壁画の 一部にはなはだしい亀裂が入るなどの被害が生じました。アッシジ以外でも、 オルヴィエート大聖堂、フォリーニョ市庁舎鐘楼などの歴史建造物に大きな被 害が伝えられ、震災による死亡者は少なくとも11人、3000人以上の人々が 被災したと言われています。
イタリア政府はすでに500億リラ(約35億円)の 緊急支出を計上したそうですが、復旧全体にかかる費用は今のところ想像も つかないという状態のようです。被災した文化財の国際的重要性にかんがみ、 7人の先生方を発起人とし、国立西洋美術館内に事務局を置く形で、下記に より被災した文化財の修復のための募金活動を発足させる運びとなりました。
1.便乗詐欺的行為を防ぐため街頭募金は行いません。
2.募金箱は有志美術館等の公的機関および発起人の関連機関のみに設置いたします。
3.募金はできるだけ郵便振替をご利用ください。
4.集まったお金はイタリア大使館を通じて先方に送る予定です。